ここでは、30代後半から未経験で「めっきの世界」へ転職した日本電鍍工業の男性社員さんにインタビュー。新たなキャリアパスを描く職場選びの参考にしてみてください。

だと思っていない」
2018年に中途入社したNさん。学生時代は専門学校で溶接・危険物の処理・鉄の加工などを学んでいたそうです。そんなNさんに、日本電鍍工業に入社したきっかけ、入社後に感じたことなどをインタビューしてみました。
日本電鍍工業を知った
きっかけ

「知人からの紹介です。22歳からずっと飲食の仕事をしていて、ちょうど独立を考え始めたので店舗探しをしながら働きたいと思ってパートで入ったんです。当時はすでに38歳で、予定では1年だけパートで雇ってもらい、そのあとは自分で飲食店を構えるつもりでいました。」
日本電鍍工業は
教え方に熱意がある会社
「当初、僕が期間限定で仕事をしていると知っていながら、みんな接し方も優しくて教え方に熱意があると感じました。1年で辞めると分かっている僕にも、丁寧に接してくれるので「すごくいい会社だな」と思いましたね。
ある日、寺内社長から「飲食店やるのに、いい場所が見つかれば辞めてもいい。けど頑張ってくれているし、社員として働いてみいひんか?」と声を掛けられて。これが僕のターニングポイントでしたね。仮に若い頃、飲食業と出会う前に日本電鍍工業を知って入社していたとしても、長くずっと働いていたと思います。」
力を入れているのは
若手だけじゃない
「社員になるとき、周りの社員はみんな大学を卒業している若者ばかりで、正直ちょっと不安要素ではありました。何も知らない38歳と若い子だったら、会社としては若手育成に力を入れるだろうなと考えていたんです。
でも、資格取得や勉強会などを通して少しずつ知識を覚えていく過程で、特別若い子ばかりを優先して育てているわけではないことが分かりました。最初に感じていた不安も消えて、自分の未来が見えてきました。
ちなみに入社当時は、年齢・学歴・未経験という状況もあり、自分が行けるところはたかが知れていると諦めていたんです。そんな自分が、まさか製造部の課長になるとは思っていませんでした。日本電鍍工業は学歴・性別・国籍も関係なく、自分が思ったことを発信できてチャンスもつくれる会社です。僕も挑戦できる環境があったから、ここまで来ることができたんです。」
対人関係が気になる人も
勇気を出して飛び込んでほしい
「内気な性格の人や、自分からなかなか話しかけられないタイプの人もいるかと思いますが、ここではあまり意識しなくても大丈夫。声の小さい人だって、それはひとつの個性です。日本電鍍工業には、「声を張れ!」など無理強いする人はいません。ちゃんと仕事を前向きな気持ちでやれる人なら、大丈夫。
学生さんは、自分が社会人になる想像ができないとか、何から就活を始めたらいいか分からないといった悩みもあるでしょうが、きっとほとんどの人が一緒だと思います。まずは一歩前へ出て、経験してみることが大切なんじゃないですかね。経験してみて「ダメやな」と思ったら、また次にいったらいいんです。多少怖くても、まずは一歩踏み出してみてほしいですね。」
料理という職人との違い

「入社前に15年以上いた料理の世界では、最初から厳しくされて育ってきました。当時は料亭で働いていたのですが、新人の頃は名前すら呼ばれませんし、最初の数年間は300枚のお皿をひたすら揃える係でした。
一方で日本電鍍工業は、努力しようと思っている人には平等にチャンスをくれます。めっきだけが仕事ではなく、事務作業から品質管理まで幅広く仕事ができるのも働く魅力です。
自分自身「めっき職人」だとは思っていません。広報の仕事やSNSで情報を発信するとか、そういう仕事って職人はあまりしないじゃないですか。でもここでは、めっき作業以外にそうした仕事も積極的にできますし、新しい発想や行動がお客様のためになったりもするんです。」
お客様の感謝がそのまま
伝わってくるうれしさ

「寺内社長はよく、『製造者さんがつくる品物の付加価値を高める、ワンランクアップさせるのが自分たちの仕事』だと言っています。お客様に寄り添い、より良いものづくりのための提案ができることに、やりがいと誇りを感じています。
例えば、他社に依頼したお客様が「期待していた仕上がりと違うめっきが納品されて困っている」と日本電鍍工業に相談に来たとします。そうすると、組み立て用のめっきだと、膜厚を気にして数ミクロンの世界でめっきを施さなければならないのですが、この数ミクロンの差で部品が組み立てられないということも往々にしてあるんです。
日本電鍍工業では、他社で断られたり、期待通りでなかっためっきに対する課題を解決する提案を丁寧に行っています。製造業でも意外とめっきのことを知らない方もいるので、僕らの知識や技術を伝えて「ありがとう」と言われたときは、やっぱりうれしいです。お客様との距離が近いので、感謝がそのまま伝わってくるところにもやりがいを感じます。」
「僕みたいに、38歳で転職して今がある…という人もいます。僕もまだチャレンジの途中で、自分には先のキャリアがあると思っています。
入社当時は製造ラインから始まり、管理業務を経て、今では年間売り上げ目標や設備投資計画といったことにも関わっています。もちろん大変なことはありますが、挑戦し続けることに飽きは来ません。毎日、次から次へと楽しいことがたくさんあるので、入社してから同じ場所に留まるということがない気がします。
僕がこうしてチャレンジできる環境を用意してもらったように、僕もこれからは新入社員や後輩のみんなに、挑戦できる道しるべを作ってあげられたらと思っています。」
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ワンランク上の価値を生み出す
1967年創業後1988年に科学研磨を開始し、2013年には有害なシアンを完全撤廃。2014年から日本電鍍工業の強みである「機能性めっき」を本格化し、2023年にはR&Dセンターを開設。お客様の問題解決や提案に力を入れる「めっき相談所®」を設け、社員はめっき職人ではなく、めっきのことなら何でも提案できる「めっきコンサルタント」として活躍しています。


